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【6年生】考え、議論する道徳「6,000人の命のビザ~杉原千畝~」

公開日
2026/09/03
更新日
2026/09/03

学習活動

9月2日(水)、5時間目に6年生の道徳の授業を全教職員で参観しました。

教材は、「6,000人の命のビザ~杉原千畝~」です。

第二次世界大戦中、リトアニアの日本領事代理の杉原千畝は、

政府からのビザ発給不可の命令と、命の危険にさらされたユダヤ人避難民の惨状との間で苦悩しながら、

自らの良心に従い、ビザを発給し続けた・・・・というお話です。


【千畝の葛藤を考える】

まず、子どもたちはビザ発給に関わる千畝の心の葛藤を考えました。

資料の前半を食い入る様に読む子どもたち。【写真1】

当時の世界情勢や千畝の仕事など基本的なことを整理した後、

千畝が何を悩んでいるのか、それはどうしてなのか、考えていきました。

子どもたちからは、

「ビザを発給する」と、多くの命を救える、反面、仕事のルールを破ることになる、

日本の立場を危うくするかもしれない、外交官の仕事に反する、

自身や家族に被害が及ぶかもしれない、といった意見が出されました。

「ビザを発給しない」と、

同盟国との関係を崩す心配はない、外交官としての規則は守れる、自分の安全は確保できる、

半面、目の前の多くの命が危険にさらされる、といった点が挙げられました。【写真2】

【あなたならどうする?】

こんな葛藤場面を押さえた後、子どもたちは自分ならどう行動するか?を考えます。

個人タブレットで、ビザを出す人は「ピンク」シート、出さない人は「青シート」を選択し、

その決断の理由を書き込みます。

なかなか難しく、多くの子どもがピンクか青かで画面上で迷っていました。【写真3】

一人、また一人と自分の決断が完了し、シートがテレビモニター上に表示されます。【写真4】

みんなはどんな考えなのか、興味津々でモニターを見つめる子どもたち。【写真5】


【みんなで考え、議論しよう!】

次に、グループを組んで、千畝はどうすればよいか解決策を考えよう!と授業者が提案します。【写真6】

グループ編成の条件は、「ピンク」「ブルー」の意見の人が必ず混ざり、4~5人で、それだけです。

子どもたちは声を掛け合いながらさっと机を移動しグループを作り、さっそく話し合いが始まります。【写真7】

なかなか解決策をまとめるには時間がかかりましたが、

様々な友達の考えをしっかり聞いた上で、でもこういう角度からの考えもあるよ、という提案を多くの子どもたちがしていました。【写真8】

それぞれのグループで考えた解決策をモニターで共有・発表し、意見を交流しました。【写真9】

【千畝の行動を知る】

物語の後半を読み、実際に千畝はどう行動したかを知ります。

子どもたちは食い入るように資料を見ていました。【写真10】

千畝の信じるところは「人道・博愛精神第一」であり、

外交官としては間違っているかもしれないが、自分の信じる道を歩んだその生き方に、子どもたちは感銘を受けていました。

その上で、子どもたちの生活アンケートが示され、

自分たちも正しいと分かっていても実行は難しい、葛藤がある、そんな場面が日常にあることを確認しました。

今後、よりよく生きるために、自分なりの生き方の芯がちょっと太くなったでしょうか?


新井北小学校では、従来の机にしがみつき、教師の一問一答に応えるような道徳の授業スタイルを変えています。

この授業のように、子どもたちがアクティブに動き、自分の考えを伝え合い、

共に考え、よりよい生き方を見つけていく授業をつくろうとしています。

6年生の授業から教職員一同が多くを学んだ1日でした。